読んだもの

ある一人の友人を想定読者に書いていくブログ∧独学ノート。

パレスチナ侵攻関連:岡真理の講義とユヴァルノアハラリのインタビュー(2023/10/23-24)

どちらもYouTube。知らなければならないと思って岡真理を聴講し、そういえばと思ってユヴァルノアハラリのツイッターを開き、侵攻後のツイートからインタビューを観た。

岡真理のほうはアーカイブが公開されている。ハラリのほうはこちら。(英語)

www.youtube.com

岡真理はパレスチナの正当性を強調していた。エモーショナルにしてエモーティブ、国連演説みたいな3時間だった。黙祷から始まり、ユダヤ人の辿った歴史的経緯などを踏まえつつ、パレスチナの壁の内側で実際に起こっている人道に悖る行いと、それが無視されていることについて述べていった。パレスチナには国際法は適用されず、人体を激しく損壊する白リン弾などの非人道兵器が撃ち込まれ、病院や文化センターなども容赦なく爆撃される。そして国際社会はそれに対して見て見ぬふりをし続ける。

中核的なメッセージは、「問うべき命題は『ハマスは何者なのか』ではなく『イスラエルは何者なのか』である」だった。いかなる歴史的経緯があるにしても、よその土地に攻め込んで占領したのはイスラエルである。国際社会が成立していた近代後期に、許されない国際法違反から成り立ち、現在進行形で先住民を迫害しているにもかかわらず、なぜ国際社会で大手を振って歩けているのか。

そして、問題の根本的解決に必要なのは人道的支援ではなく政治的解決であるとした。人道への攻撃に対して見て見ぬふりをしながらイスラエルによって壊される建物を建てるマッチポンプではなく、攻撃をやめさせることが必要だとした。

そういえば、歴史の話をある程度していたが、歴史的な正当性の方向ど真ん中に話が進むことはなかった。たとえば、パレスチナ問題の根源であるイギリスについて触れていないし、第二次世界大戦以前の聖地近辺についてもあまり触れていない。

ハラリは終始イスラエル寄りだった。ユダヤ人というよりはイスラエル人だった、とでもいうべきか。岡真理と人質事件の事実認識に大きく差があるのが気になった。

イスラエルハマスを負かすだけでなくパレスチナ人にも人間らしく生きられる未来を用意せねばならないというメッセージを強調していた。

おれは2020年の2月下旬に、7日ほどイスラエルに滞在した。知り合いの伝手をたどってテルアビブに拠点を置きつつ、エルサレム、ハイファ、砂漠の街ミツペー・ラモーン、そしてヨルダン川西岸に残るパレスチナを訪れた。旅のことについてここでは語らないが、ロケット弾の落ちた場所の近くも一度通っているはずだし、ヨルダン川西岸に築かれた入植地や壁もこの目で見ている。対面で聞いてくれれば画像を見せながらいくつか印象深い場所を話せる。

岡真理の講義はイスラエル大使館前のデモで知り合った学生が企画したものだ。おれはデモの開催を知らず、行けなかった。自分が政治的行動をしていないことに恥ずかしさを覚える。

おれはテルアビブが守銭奴の都でないことを知っている。おれはベツレヘムが案外に旅行者を歓迎していることを知っている。

おれは誘惑の山の街、パレスチナ西岸地区のイェリコにはコカ・コーラの大きな看板があったのを見た。おれはバンクシーホテルの前、ベツレヘム分離壁に沿って2人のパレスチナ人青年がスケボーをしに行ったのを見た。

今何か判断して行動することに困難を感じる。だが、けじめはつけなければならないだろう。政治的な行動に参加したいと思う。

 

 

 

花粉症がつらすぎて書けない……。足が冷えて昼夜も逆転してしまった。今日は徹夜したうえで次の夜に寝ることにする。

何事かを継続するのは難しい。「継続する技術」というアプリを4年ほど前から断続的に使っているが、アプリが伴走してくれる30日間を待たずに立ち消えた習慣、30日の壁を越えたものの立ち消えた習慣の両方がある。

週末に1日2本のライブを行い、どちらも演奏が途中で崩壊してしまった。その日は短時間で目覚めてしまい寝不足だったのもあったが、おそらくメトロノームを利用した練習をほとんど行わなくなっていたからだ。だから今回は1日1回のメトロノーム起動を継続することにした。続けばいいな。

おれは幼い。父に言われたし、その前からずっと自分で思っていた。話も自分のことばかり言おうとするから面白くないし、世間の様々なものに対する基礎知識、そして人生経験が不足している。

とりあえずアルバイトでもしようと思う。いくつか候補になるお店や研究室に連絡を入れるかな。